| ……なんなのこれ……あの化け物は…… | |
| 大地の記憶。過去の出来事が記録されてるんだ | |
| ……各国での戦争の様子なのか? | |
| それをあいつが……ヘルダルフが利用して、穢れの坩堝を生み出してるって事か…… | |
| 憑魔同士を争わせて、より力をもった憑魔を生み出そうとしてるんだわ | |
| 反吐が出る…… | |
| かの者の心は深い闇の底なのかもしれません…… | |
| これが災禍の顕主…… |
| 追放された……ってことかな? 軍や国から | |
| 戦争に負けたんじゃない? 多分だけど | |
| あんなに声援を受けてたのに、なんだかね | |
| いなかったのかな。助けてくれる人…… | |
| そんなものよ。人の世なんて |
| なんだ今の……どういうことだ? | |
| 干渉してるってことじゃないか? ヘルダルフの配下が、人間の社会に | |
| 穢れを生むためにか? | |
| 前に見たのと関係あるんじゃない? | |
| あいつは戦争を利用して憑魔を生んでた | |
| 戦争を起こさせようとしてるのか! | |
| これは過去の記録。もうすでに起こしてるんでしょうね | |
| みんな騙されてるんだ、ヘルダルフに | |
| いや、自分の意志で協力してる奴も多いはずだ | |
| そんな…… | |
| ないとは言い切れませんわ。残念ですが | |
| ………… |
| なんだ今の……どういうことだ? | |
| 干渉してるってことじゃないか? ヘルダルフの配下が、人間の社会に | |
| 穢れを生むためにか? | |
| 前に見たのと関係あるんじゃない? | |
| あいつは戦争を利用して憑魔を生んでた | |
| 戦争を起こさせようとしてるのか! | |
| これは過去の記録。もうすでに起こしてるんでしょうね | |
| みんな騙されてるんだ、ヘルダルフに | |
| だといいんだけど。案外、進んで協力してたりするんだよな | |
| そんな…… | |
| ないとは言い切れませんわ。残念ですが | |
| ………… |
| ドラゴンを一撃で……! | |
| しかも実体化したヤツをね | |
| なんて力だ…… | |
| ………… | |
| 背後の穢れを見ただろう。ヤツに憑いている憑魔が桁違いなんだ | |
| ……ああ。オレも、もっと力をつけなきゃ | |
| おお! 今のを見てその発言。心配なような、頼もしいような |
| ドラゴンを一撃で……! | |
| しかも実体化したヤツをね | |
| なんて力だ…… | |
| ………… | |
| いやはや、とんでもない穢れと結びつきやがって……燃えてくるじゃないの | |
| ……ああ。オレも、もっと力をつけなきゃ | |
| おお! 今のを見てその発言。心配なような、頼もしいような |
| ………… | |
| 今の人って……導師だよね? | |
| ……はい | |
| そっか。落ち着いた雰囲気の人だね | |
| 誰かと違って | |
| うっせ | |
| ま、ひとつ事実がわかったし | |
| ああ。次に行こう | |
| え? | |
| もっと聞かなくていいの? 先輩の情報、超貴重でしょ? | |
| 黙ってたのは理由があるから。でしょ? | |
| それくらいわかってるさ | |
| スレイさん、ミクリオさん…… | |
| その理由が問題だろうに。後悔しなけりゃいいがな | |
| そんな子どもじゃないわよ。あの子たちは |
| 輿入れの儀式だよな、さっきの? しかも導師があんなに大勢! | |
| 場所はペンドラゴの教会神殿みたいだった。それにあのマオテラスの紋章…… | |
| 主神はマオテラスなのかな? | |
| 私は、ちょっと失礼しますわ | |
| 隠れちゃった。なんかイジメみたい | |
| そんなつもりはないんだけど…… | |
| わかってるけどさ | |
| 状況証拠から見て、マオテラスが関係している可能性が高いな | |
| うん、あれだけの導師が存在するには、五大神級の力が必要だと思う | |
| そうだな。けど、今はこの辺にしておこう | |
| 盛り上がるとライラが出てこれないわよ | |
| ごめん。わかったよ |
| 輿入れの儀式だよな、さっきの? しかも導師があんなに大勢! | |
| 場所はペンドラゴの教会神殿みたいだった。それにあのマオテラスの紋章…… | |
| 主神はマオテラスなのかな? | |
| 私は、ちょっと失礼しますわ | |
| 隠れちゃった。なんかイジメみたい | |
| そんなつもりはないんだけど…… | |
| わかってるけどさ | |
| ま、どうやらマオ坊が関係してるっぽいけどな | |
| うん、あれだけの導師が存在するには、五大神級の力が必要だと思う | |
| そうだな。けど、今はこの辺にしておこう | |
| 盛り上がるとライラが出てこれないわよ | |
| ごめん。わかったよ |
| あんなにたくさんの導師が浄化の力を振るってたんだな、昔は | |
| それが、なぜいなくなってしまったんだろう? | |
| ……なぜだと思われますか? | |
| 導師の存在がマオテラスと関係していたとすると…… | |
| マオテラスが失踪したから導師も消えた | |
| そう決めつけるのは早計じゃない? | |
| じゃあ、他にどんな可能性があると思う? | |
| 例えば、導師が居なくなるほど、人が天族を信じなくなったせいかも | |
| 大勢いる時代の方が異常だったのかもしれんな | |
| スレイみたいなのしか導師になれないとしたら、お人好しが減ったからとか | |
| う〜ん……可能性は山ほどあるか | |
| コツコツ証拠を集めていくしかないね | |
| はい。そうすれば、きっと答えに辿り着けますわ |
| あんなにたくさんの導師が浄化の力を振るってたんだな、昔は | |
| それが、なぜいなくなってしまったんだろう? | |
| ……なぜだと思われますか? | |
| 導師の存在がマオテラスと関係していたとすると…… | |
| マオテラスが失踪したから導師も消えた | |
| そう決めつけるのは早計じゃない? | |
| じゃあ、他にどんな可能性があると思う? | |
| 例えば、導師が居なくなるほど、人が天族を信じなくなったせいかも | |
| 導師を食べちゃう化け物が現れた……とかな | |
| スレイみたいなのしか導師になれないとしたら、お人好しが減ったからとか | |
| う〜ん……可能性は山ほどあるか | |
| コツコツ証拠を集めていくしかないね | |
| はい。そうすれば、きっと答えに辿り着けますわ |
| ………… | |
| すごいね、ライラ。あんな息ぴったりなんて | |
| ……若いが相当な使い手だな | |
| うん。あの人に比べたら | |
| スレイは、まだまだだね | |
| ライラ。オレも、ライラとあんな旅をしてみたい | |
| スレイさん…… | |
| 失礼ね、スレイ | |
| え? | |
| はい。同じくらい素敵ですわ。今の皆さんとの旅も |
| ………… | |
| すごいね、ライラ。あんな息ぴったりなんて | |
| だと、ちょっと妬けちゃうねえ | |
| うん。あの人に比べたら | |
| スレイは、まだまだだね | |
| ライラ。オレも、ライラとあんな旅をしてみたい | |
| スレイさん…… | |
| 失礼ね、スレイ | |
| え? | |
| はい。同じくらい素敵ですわ。今の皆さんとの旅も |
| なにが……あったんだ? | |
| 亡くなったってこと……じゃないかな? 家族が | |
| 多分ね。しかも次々と、ほぼ全員 | |
| ………… | |
| 偶然とは思えないね | |
| 殺された……ってこと? | |
| ………… |
| この人、大地の記憶の……!? | |
| 白皇騎士団初代団長、将軍ゲオルク…… | |
| ヘルダルフ! | |
| ヘルダルフ! | |
| しかも描かれたのは二十年以上前だ | |
| 大地の記憶に残ってるはずよね | |
| この人が、あのヘルダルフ…… |
| こいつが災禍の顕主の正体って……ホントに? | |
| わからない。オレたちには、獅子の憑魔にしか見えなかったから | |
| けどライラは、大地の記憶は災禍の顕主を識るための道標だって言った | |
| それに出てきた人間がヘルダルフだったんだ。同一人物と考えるのが自然だろう | |
| なるほど。納得 | |
| ふうん……案外渋いオジサマだね | |
| うん。オレたちの父親くらいの年齢かな | |
| 二十年以上前の時点で、ね | |
| 騎士団の初代団長だった | |
| 肖像画を飾ってるってことは、セルゲイたちが尊敬してる人なんだろうな…… | |
| スレイ | |
| 大丈夫。ちょっと思っただけだよ | |
| 災禍の顕主は正体不明の化け物じゃなくて、オレと同じ人間なんだなって | |
| ………… | |
| ………… |
| なんなの今の? 赤ちゃんが…… | |
| ウソだろ、ライラ? あんなことが本当にあるなんて―― | |
| 大地の記憶は、過去に起こった事実を記録するものですわ | |
| 事実……なのか…… | |
| しかも、ただの事件じゃない。天響術でなきゃ、ああはならない | |
| 憑魔か天族が人間に術をかけたって!? | |
| おそらく目的は復讐ね | |
| おっかない術だねえ。いや、怖いのはかけた奴の方かな? | |
| けど家族は関係ないだろ! | |
| 生きる目的を奪うのが目的だったのかも。直接殺すよりも、ずっと残酷だし | |
| いるのか? そこまでされなきゃいけない人が…… |
| 命を絶とうとしたのか……何度も | |
| 結局、死にきれなかったみたいだが | |
| けどおかしくない? こんなに失敗するなんて | |
| 本気じゃなかったんでしょ | |
| そうは見えなかったよ | |
| うん。むしろ本気で死にたがってる感じがした | |
| 偶然じゃないってことか? これも | |
| そこまでは…… | |
| わからないことだらけね | |
| そんなもんさ。世の中は |
| これがヘルダルフ――災禍の顕主が生まれた瞬間…… | |
| アイツも……人間だったんだよね。今更だけど | |
| はい。冷徹ではあっても、当たり前に家族を愛する…… | |
| そんな人間が災禍の顕主になるのか | |
| 家族を失ったから? | |
| なんかのせいっていうより、自分の意思でなったように見えたがな | |
| そうね | |
| オレたちが理解できることじゃないのかもしれない。けど…… | |
| きっとヘルダルフはやめたんだ。抗うことを |